2012年04月28日
テーマ:落款作成
社友会室



四月は「卯月(うづき)」十二支で四番目の「卯」の月、一説には卯の花の咲く月から卯月と呼ばれるようになったと言われています。旧暦の四月はすでに夏ですが、新暦では春たけなわで、桜前線が気になる時期です。野山も若々しい緑に覆われ、野に咲く小さな花も可憐な彩を添えます。四月の天気はぐずつくことが多く、このような天気を「菜種梅雨(なたねつゆ)」と呼びます。しかし、この雨は草木にとっては命を育む雨、そして田畑をうるおす恵の雨です。
さて、四月は学校や企業そして官庁など多くのところが新学期や新年度を迎え忙しい月でもあります。我々、絵手紙同好会も四月が新しい年の始まりです。そこで今月は消しゴムを使って今年一年お世話になる新しい「落款」を作る事になりました。絵画ではサインも落款も絵の内と言われている通り絵を引き立てる大切なものです。同好会では初めての落款づくりです。日頃我々が描いている作品を想像しながら作りたいと思います。文字はカタガナ、ひらがな、楷書体、ローマ字等なんでも良いのですが篆書体は好まれる書体です。また、好みの図柄を枠に使っても面白い落款が出来ます。始めに落款の簡単な作り方について話を聞きました。先ず、トレッシングペーパーに濃い目の鉛筆で落款の図を書く、次にこの図を消しゴムに押し付けると図が鏡文字で転写されるので、これを彫刻刀で彫ってゆく、彫るのは文字を残す方法と文字を彫る方法がありますが、最初は文字を彫る方法が簡単で良いのではと思います。彫刻刀は細めの三角刀が使い易いと思います。図柄も決まり、さぁ作成開始、皆さん話し声も無く、熱心に作りました。完成に至らない方も居られましたが、個性のある作品が出来ました。

熱中しています 神野氏 調子如何、仲良く作りました 大久保氏、和田氏
何にしようか悩むなぁー 稲生さん 彫刻刀は懐かしい学生時代のものです 吉田さん
図柄決まりましたか 三宮さん 目がしょぼしょぼします 平さん
経験豊か道具も本格的 丸山氏 迫谷先生から寸評
出来上がった落款(小さくて御免)

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