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シャープ(株) 呉代表取締役社長執行役員兼CEO 新年挨拶 |
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シャープ 呉CEO |
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2024年社友会会報 呉CEO 新年ご挨拶
新年、明けましておめでとうございます。皆様におかれましては、つつがなく新しい年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
昨年は、春に、日本で新型コロナウイルス対策としてのマスク着用要請が撤廃され、世界各国においても様々な制限が順次解消された
ことから、回復が遅れていた旅行産業や外食産業にもようやく活気が戻るなど、2023年は国際社会がコロナ禍を克服し、
再び「日常」を取り戻すことができた一年となりました。一方、米中問題はもとより、ロシア-ウクライナ、そしてパレスチナなど、
地政学問題の深刻さが一層あらわになった一年でもありました。
テクノロジーの観点では、生成AI(人工知能)が世界中で大きな注目を集め、様々な分野で活用が進むなど、AIがいよいよ私たちの
日常に浸透しつつあります。さらに、EV(電気自動車)やXR(仮想現実や拡張現実等)、ロボットなど、今後私たちの暮らしを
変える可能性を秘めた様々な技術の進化も着実に進んでいます。
こうした中、当社は現在、「強いブランド企業“SHARP”」の確立に向け、「ブランド事業を主軸とした事業構造の構築」に取り組んでいます。
具体的には、AIや次世代通信、XR、グリーン、ロボット等、独自の特長技術を核に、既存事業の商品力強化やサービス事業の
立上げに取り組むとともに、今後市場拡大が期待される新たな分野にも積極的に挑戦することで、ビジネスモデルを大きく変革していきたいと
考えています。また、こうした方針の下、足元では、経営層並びに様々なステークホルダーと共に新たな成長戦略について議論を重ねており、
今年中に対外公表していく考えです。
当社は昨年11月、東京ビッグサイトで、当社初となる単独での大規模展示会「シャープ テックデイ(技術展)」を開催しましたが、
これも、こうした当社の取り組みの一端を、様々なステークホルダーの方々にお示ししたものです。
この「シャープ テックデイ」では、“Be a Game Changer(ゲームチェンジャーになる)”をテーマに、「スマートリビング」「スマートインダストリー」
「スマートシティ」「サステナビリティ」の4つのゾーンにAIやXR、EV関連をはじめとした計42種類の展示を行い、ご来場の方々に、
未来に向けた当社の技術の可能性を体感していただきました。
開催期間中は5,000名を超える多くの方々にご来場いただき、「非常に盛況でエネルギー溢れる展示会で驚いた」、
「展示の質が高く量も多いので取材題材の選択に苦労するほどだった」、「シャープの技術によって、人々の暮らしや産業が
より便利に快適に変わっていく姿が想像できた」など非常に好評を頂いており、今回の「シャープ テックデイ」は無事成功を収めることが
できたと考えています。
また、開催期間中には多くのOBの方々にもご来場いただきました。この場をお借りして御礼申し上げます。誠にありがとうございました。
新たな顧客価値、他社に真似されるような商品やサービスを創造し、社会のイノベーションを牽引することが、当社の使命です。
これに向け、当社はこれからも、根幹である“誠意と創意”を着実に実践するとともに、経営の“スピード”を一段と加速し、
新たな「挑戦」をし続けます。
さらに、今回のテックデイでは、当社の「挑戦」に対して多くの「共感」の声を頂くことができましたが、今後はこの「共感」を「協業」へと
繋げることで、社外パートナーの力も有効に活用し、“ゲームチェンジ”の早期具体化を目指していく考えです。
他方、当社を取り巻く足元の事業環境は、世界的なインフレやこれに伴う金融引き締めの影響による個人消費の低迷、地政学リスクの
さらなる高まり、円安等により一段と厳しさを増しています。今後もこうした状況が当面継続する見通しにありますが、
事業や商品の高付加価値化、海外事業の拡大、コスト構造の抜本的見直しなど、全社一丸となって業績改善に邁進する所存です。
本年、2024年は当社にとって、将来の持続的成長に向けた大きな一歩を踏み出す一年、変革の一年となります。今後も引き続き、
私が先頭に立って困難に立ち向かい、シャープを再び成長軌道へと早期に転換させていきたいと考えておりますので、
社友会の皆様におかれましては、何卒、より一層のご支援の程、宜しくお願い申し上げます。
最後になりましたが、社友会の皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。
以上
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