第21回例会 特番夏山登山 乗鞍岳(剣ヶ峰)& 美ヶ原高原 実施報告

実施日:2011年8月4日〜6日

山歩会サブリーダー 合屋隆夫

今回は、北アルプス乗鞍の剣ヶ峰(標高3026m)登山と美ヶ原の王ヶ頭(標高2034m)トレッキングを3日間で実施した。当初計画では公共交通機関の利用を予定していましたが、あるこう会の方々にも参加頂き、山歩会9名、
あこう会他
8名の総勢17名で28人乗りのバスを借り切って行くことが出来、移動が楽で費用も安価になった。

84
7時に第三工場を出発して、西条IC→山陽道→名神高速→東海北陸道→飛騨清美IC→高山市→畳平1735分着。途中の高速道路では二度の工事渋滞に遭遇し、予定がかなり遅れて乗鞍スカイラインのゲート閉鎖時間17時の1分前にかろうじて通過できたと言う出来事もあった。畳平(標高2700m)の「銀嶺荘」に投宿し、富士見岳への登山口の下見をした後19時から夕食を取り就寝。  

8
5
登山メンバー
8名は4時に起床して4時半に宿舎を出発し富士見岳(2817m)の中腹まで登りご来光を待った。日の出寸前まで見通しが良かったが、日の出とともにガスが掛かり、一時的に景色が見えなくなった。しかし幸運なことにすぐにガスが消え、448分に素晴らしいご来光を拝むことが叶いしばし輝く雲海と遥かに見える穂高、槍ヶ岳を眺めた後、富士見岳山頂に517分到着。ここで出会った山岳パトロールの方が今年初めてご来光を眺めたとのことだそうで、我々がいかに幸運だったかを知らされた。右手に不消ヶ池と雪渓を眺めつつほぼ富士見岳を下ったところで雛鳥を6羽連れた雷鳥が目の前を恐れもせずに悠然と横切って行った。ここからはコロナ観測所を右手に見ながらだらだらとした道を肩ノ小屋に向い550分に肩ノ小屋着後トイレ休憩を取る。ここから標高差250m距離1kmのガレ場と頂上付近の岩場を登ったが、空気が薄く(平地の75%)日頃タフなメンバーも喘ぎながら足を運んだ。途中小休憩を取りながら646分に権現池を望む朝日岳(2976m)の麓に到着し、しばし景観を楽しんだ後剣ヶ峰山頂に向かい、710分山頂(標高3026m)到着。山頂でしばし素晴らしい景観を楽しみ、休憩はほどほどにして下山開始し7時半に頂上小屋との分岐付近にて宿で用意頂いたおむすび弁当での朝食。その後肩ノ小屋に8時半到着し、ここで景観を楽しみながら高地でのホットコーヒー(400円)を頂き、850分出発。下山はコマクサの群生が有った富士見岳の裾を回り920分に畳平の高山植物お花畑に到着。15分ほどでお花畑を廻りあるこう会メンバーと合流後955分バスで移動開始。美ヶ原高原へ向かう途中で乗鞍高原の牛留池と善五郎の滝を巡り、此処で乗鞍剣ヶ峰の絶景を眺めて楽しんだ。この日の宿「美ヶ原高原ホテル山本小屋」(1960m)に到着。ガスが濃く出て景色は楽しめなかったが、夕食が豪華で、風呂は展望温泉風呂であった。

86
ご来光を観るために
5時に玄関集合したが、濃いガスで諦めて、一部のメンバーは王ヶ頭までのアルプス展望コースを1時間50分で廻った。この途中ガスが晴れて八ヶ岳連峰、富士山、南アルプス連峰、中央アルプス連峰、穂高連峰、槍ヶ岳、乗鞍などの素晴らしいパノラマが楽しめた。7時半からの豪華朝食後に8時からあるこう会中心のゆったりコースとアルプス展望コースに分かれて王ヶ頭(標高2034m)を目指してトレッキング開始。生憎のガスで殆ど景観は楽しめなかったが高山植物の咲き乱れる中を王ヶ頭に向かいここでゆったりコースと合流後、牛や馬がのんびり草を食む牧場の中の道を山本小屋へ955分帰還。105分に予定より1時間近く早く帰路につき、岡谷ICから中央道→名神高速→山陽道→高屋ICを経由して2029分第三工場到着。全員の無事な帰還と次会の遠征に期待しつつ解散し各自帰路に着く。

振り返れば、ぎりぎりで乗鞍スカイラインのゲートを通過出来たこと、天候に恵まれて御来光を眺められた事、雷鳥親子の歓迎を受けた事、素晴らしい乗鞍の景観を眺められた事など今回は素晴らしい幸運に恵まれて満足できた遠征であった。